29日~31日。
不思議で切ない、そして素敵な短編集。
どの作品も北海道が舞台で、これはもしかしてあそこかな?とか
考えながら、場所を想像しながら読んだ。
いじめにあっていた少年が、
毎晩のように家を抜け出して、動物園に行き、
不思議な飼育員さんと出会っていた「真夜中の動物園」。
本当は、新しい母親と仲良くしたいんだけど、
うまく話ができない少年のストーリー、「翔ける少年」。
ボランティアで行った老人ホームで、
気難しい老人と知り合い、
不思議な体験をする「あの日にかえりたい」。
15年後にまた会おうと約束し、
その約束の日に約束の場に向かう「へび玉」。
スキー大会で事故にあい、
死を目前に不思議な体験をする「did not finish」。
冬の夜にしか会うことがない、
老女との不思議な話「夜、あるく」。
どれもちょっとした奇跡、ちょっとした不思議があるお話。
一番好きだったのは、「翔ける少年」。
多分、奥尻の震災が舞台。
この時期に読むのはきつかったけど、
本当に何とかしてあげたかった。
でも、幸せな結末なのかな・・・?
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