28日~6日。
初奥泉光作品。
図書館で『シューマンの指』を大分前に予約したんだけど、
まだまだ来ないので先にこちらを。
どうやらシリーズの2作目だったらしいんだけど、
主人公の桑潟幸一(クワコー)の勤務先の大学が変わってて、
わりと問題なく読むことができた。
大学の准教授というとついつい思い出すのが、
東野圭吾の『ガリレオシリーズ』。
スタイリッシュなってあるし、あんな感じでかっこよく謎解きか?
と読み始めると、まったく違う!!
クワコーの勤める「たらちね国際大学」は、サイテーレベル。
そしてクワコーも、貧乏でダメダメ~な教師。
このダメダメっぷりが新鮮で面白い。
そしてクワコーの周りの同僚や学生たちも、
キャラが立っていて面白い。
そして、最近よく見る気がするんだけど、
ところどころ太字で強調してあるんだよね。
最初はどうよ?!と思ったけど、だんだんと全く気にならなくなった。
このクワコーの周りで起きる様々な事件を、
クワコーではなく、クワコーが顧問をする文芸部の学生たちが協力。
謎を解くのはその部員のジンジンという学生。
事件に巻き込まれて困って泣いている(笑)クワコーを見て、
仕方なくというか、面白半分で協力していく学生たちも面白いし、
ジンジンの洞察力がものすごい。
まるであの学生アリスシリーズの江神先輩みたい。
ただジンジンは、江神先輩ほど親切じゃないんだけど。
このジンジン、女子学生なのにホームレス。
何とも謎の多いこのジンジン、ものすごく気になります!!
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