16日。
タイトルからして怖い話か?と思って読み始めたけど、
怖い話ではなくて、とてつもなく暗~いお話でしたね。
雰囲気的には、『私の男』とか『ファミリーポートレイト』みたいな感じ。
テーマというかストーリーの底にあるのは多重債務者。
この時代の問題ですね。
ちょっと桜庭さんがこういうことをテーマにしてるのって、
珍しいような・・・。
沙漠と解(さとる)が出会い、砂漠が解に借金を申し出たことで
話は大きく展開していく。
出会うべきして出会い、事件が起こるべくして起こってしまった感じ。
章ごとに、語り手が変わり、時系列もばらばら。
沙漠の立場からだったり、解だったり。
最初は、この二人が交互?とも思ったけど、
2人だけではなく、解の妻の親友の立場からだったり、
沙漠が住んでいる部屋の大家さんの立場だったり。
沙漠の回想の部分が何とも印象的。
そのあとの大家さんが語り手の部部がまた効果的だったと思う。
この演出のため、飽きずにあっという間に読むことができた。
実際、この二人のように、誰にも相談できずに、
苦しんでいる人たちがいるんだろうなぁ・・・。
ま、沙漠の場合は特に自業自得な感じだけど。
やっぱり願ってしまうのはハッピーエンド。
そうはならないんだけどね~。
沙漠にも解にも、そして結構お気に入りだった
大家さんにも幸せになってほしかったなぁ~。
とても『GOSICKシリーズ』を書いている人とは思えない、
全然違う暗~~い作品だったけど、この作品も結構好きですね。
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Comment
全体的には面白かったです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
> 引き込まれてしまったので、一息で読んでしまいたいと思い、そして一息で読ませる作品でした。
> 全体的には面白かったです。
けっこう前に読んだのであまり覚えてないのですが(^_^;)
でも、内容のわりには、それほど重くなく、さらっと読めたような・・・。
テーマは重いんですけどね。
> トラックバックさせていただきました。
> トラックバックお待ちしていますね。
ありがとうございますm(__)m
早速、トラックバックさせていただきました。