1日~2日。
表題作を含む森絵都さんの短編集。
これは、良い短編集だった。
贈り物としてもおススメ。
10篇の短編からなっていて、
どの作品も20ページ余りなので、とても読みやすい。
そして、帯にも書いてあるけどどこから読んでも、
何度読んでもいい感じ。
一番最初の作品は、写真集の話から始まって、
一瞬、コレ哲学っぽい?読みにくくない?と思ったけど、
まったく違い、どちらかというと恋愛話。
あっという間にこのちょっと変わった感じの恋バナに引き込まれ、
夢中になって読んだ。
物語は、こんな風に恋愛モノだったり、
かと思えば旅行の話だったり、停電の話だったり。
お気に入りは、最初の「藤巻さんの道」。
でもほとんどお気に入りかな?
「ラストシーン」では、着陸態勢に入ったせいで、
映画のラストシーンを見ることが出来なくなった乗客と
その苦情を他の乗客たちからも受ける乗務員の話。
これも面白かった。
「桂川里香子、危機一髪」も面白かった。
桂川里香子が、新幹線に乗ると動揺して素面ではいられないその理由。
「母の北上」では、2年前に父が他界。
一人残された母は、息子が1年に一度訪れるたびに、
家の中で北上を続けていた。その理由は意外なものだった。
などなど。
どれも面白く、素敵な短編。
思わず、ふっと笑ってしまうものもあれば、
しみじみとなってしまうものも。
この12月に読むのにはちょうど良かったかも。
たぶん、クリスマスの話もあるからだと思うけど。
クリスマスプレゼントにもおススメの一冊。
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Comment
軽妙な作品が多かったので読みやすくて読後感も良かったです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
> なんといっても語り口が上手かったですね。
> 軽妙な作品が多かったので読みやすくて読後感も良かったです。
すっかりお気に入りの一作です。
全体的に素敵なお話が多かったです。
> トラックバックさせていただきました。
> トラックバックお待ちしていますね。
早速トラックバックさせていただきました。
いつもありがとうございますm(__)m