8日~10日。
『妖怪アパート~』に戻る前にもう一冊。
久しぶりの石田衣良さんの作品。
5歳の時に出会い、それからずっと一緒の耀司とカンタ。
二人とも母子家庭で、耀司の母親が銀座のクラブで働いていることから、
耀司はほとんどカンタの家で過ごすことになる。
カンタは、発達障害だった。
当時はまだそういう障害が知られていず、
苦労するカンタ。
耀司はカンタを一生懸命に守ろうとする。
そんな時、カンタの母、恵美が病死する。
耀司は恵美にカンタを守るように頼まれていた。
耀司はその遺言を守ろうとする。
高校の時、ある事件に巻き込まれたことから、
耀司は、カンタも耀司も自由にしていられる、
自分たちの会社を設立することを決める。
一生懸命に二人でバイトをしてためたお金で
投資をし、さらにお金を増やした二人は
「ロケットパーク」という会社を設立。
携帯電話のゲームを無料で配信し、収入は広告で。
その会社は爆発的に成長。耀司は時代の寵児となる。
2人はさらなる事業の拡大を目指し、企業買収に乗り出したが、
マネーゲームに翻弄され、命を狙われることになる。
やっぱり石田衣良さんの作品って読みやすい。
耀司とカンタの成長していく中で、
流行っていたものとかも登場したせいもあると思うけど。
想像しやすいんだよね。
2人が出会い、そして「ロケットパーク」を設立。
あっという間に成功していく。
ここまでは、あっという間に読むことができた。
2人の寄り添う姿が微笑ましいし、成功していくところは爽快。
でもそこから先は、帯を読んでいて転落していくのが
分かっていた分読むのがツラかった。
ラストは、うんうん、そうだよねって感じ。
カンタの母、恵美は耀司にだけ
頼みごとをしてったんじゃなかったんだよね。
カンタは恵美の言いつけを自分なりに守ろうとする。
でも、耀司は・・・。
そして思い出したのは、ライブドアとホリエモン。
でも時代の寵児となった耀司って、
スタイルもいいし顔もいいんだよね。
確かにいっつもTシャツなんだけど。
石田衣良さんの作品を読むたびに思うけど、
石田衣良さんと作品って・・・どうもつながらないんだよね~。
スポンサーサイト
Comment